「let」の過去形は一字も変わらない。耳はそれを led と聞き写す

The Wallaby18 min read7 views
「let」の過去形は一字も変わらない。耳はそれを led と聞き写す
On this page

あなたは物語の一節を音声ディクテーションしている。話し手が一文を放ち、あなたは「She led him in without a word」と書き、読み返して完全に筋が通っていると思い、そのまま進む。本当の文は「She let him in without a word」だ。先に短く答える:letの過去形もletで、過去分詞もletだ。lettedもlotもない。綴り一つで三つの欄を全部担う。

聞くだけなら不規則動詞の中で一番やさしい動詞に思える。実際には、形が変わる動詞にはない罠が二つある。第一に、letは形が変わらないので、文の時制は動詞の中にはなく、別の場所にある。聞くときはどこを見るか知っていなければならない。第二に、letはledと末尾子音一つだけ違う。ledはleadの過去形なので、二つの文は意味がずれていても、同じように流暢に聞こえる。

この記事はその一連を最後まで扱う:letの形の表、put、cut、hit、setが三つの欄すべてで動かない理由、動詞が何の合図も出さないとき文の時制がどこにあるか、ベトナム語ではよく余分にtoを入れてしまうlet+人+原形動詞の構造、そしてリスニング練習者にとって最も重要な、速い文の中でletをledやlateと切り分ける方法。

letの形の表、および三つの欄すべてで動かない動詞グループ

五つの形を、表一つにまとめる。発音記号の欄は米国英語で、letについては英国英語も大きくは違わない。

発音記号短い例
原形 (V1)let/let/Let me try.
三人称単数lets/lets/She lets him drive.
過去形 (V2)let/let/They let us wait inside.
過去分詞 (V3)let/let/He has let it slide.
現在分詞letting/ˈletɪŋ/We are letting the room.

letは形が動かない動詞グループに属し、put、cut、hit、set、shut、cost、hurt、bet、quit、split、spread、cast、burstと同じだ。そのリストを見ると共通点がはっきりする:ほぼ全部が/t/か/d/で終わる。これは偶然ではなく、グループ全体の理由そのものだ。

英語では、語幹がすでに/t/か/d/で終わっているときだけ、語尾-edが独立した音節/ɪd/になる。同じ音は連続してくっつかないからだ。letやputのような短くて頻度の高い動詞に、音節を一つまるごと足すのは大きな変化であり、その過去形は何世紀にもわたる変化を経ても定着しなかった。結果として過去形は原形と同じ形になり、グループ全体が今日までそこに固定されている。これはグループの形に関する観察であって、予測に使う規則ではない。同じ頃、needもwantも普通に-edを付ける。

このグループには紛れ者がちょうど一ついて、顔を覚えておくべきだ。readは三つの欄すべてで綴りが同じだが、母音は変わる:現在形は/riːd/、過去形は/red/。つまりreadは紙の上では動かないが、音では動かないわけではない。letは両方で動かない。

同じグループの動詞をいくつかあわせて読むと、それぞれの違いがはっきりする:putの過去形は形ではletに最も近いが、letのように後ろに原形動詞を引き連れない、cutの過去形は意味がまったく違う動詞でも同じ「形が動かない」規則を示す、readの過去形はさきほどの紛れ者だ、leadの過去形はledで、まさにletの席を間違えて書きがちな語だ。英語文法は、一つの動詞ではなく体系全体を復習したいなら出発点になる。

文の時制がどこにあるか、およびletの後に必須の構造

いちばん短い原則:letは時制を示さない。だから文の時制は常に別の場所にあり、そこを探さなければならない。探す場所は三つ:時間の副詞、前に立つ助動詞、同じ段落のほかの動詞。letの前に何もなく、文に過去の基準があるならそれは過去形だ。have、has、hadが前に立てば、それは過去分詞だ。

正しいか間違いか理由
They let us leave early yesterday.正しい過去形。時制はyesterdayにある
They letted us leave early.間違いletは-edを絶対に付けない
He has let it slide too many times.正しいhasの後は過去分詞。letの過去分詞もlet
Did they let you in?正しいdidの後は原形。letの原形もlet
She let me to know last week.間違いletの後は原形動詞。toは付けない
He was let to go home.間違いletは受動態ではほとんど使わない。正しい文はwas allowed to go

四行目は少し立ち止まる価値がある。不規則動詞の中で、過去の疑問文が現在の疑問文と見た目まったく同じになる唯一の場所だ。goならdidの後でwentをgoに戻すことを覚えなければならない。letには戻すものがない。「Did they let you in?」は間違える余地を与えない。形が動かない動詞グループがくれる唯一の小さな贈り物だ。

letで本当に混乱するのは時制の問題ではなく、動詞の選び方だ。ベトナム語は「与える」「させる」「命じる」「許可する」をごく近い意味の領域にまとめるが、英語はlet、allow、permit、make、have、getに分け、それぞれ別の構造を伴う。下の六組がその距離をはっきりさせる。

文の組どこが違うか
She let him go. / She allowed him to go.意味は近い。letは原形動詞と組み合わせ、allowはtoが必須。allowのほうがフォーマル
They let us wait inside. / They permitted us to wait inside.permitは書面語と標識の言葉。口に出すと非常に硬い
He let me drive. / He made me drive.letはあなたが望み、彼が同意した。makeは彼が強制し、選択肢はない
I let her check it. / I had her check it.letは許可。have somebody doは仕事を任せる。あなたが能動側
We let the fire go out. / We put the fire out.letは介入しない、自然に起きるままにするという意味
Let me know. / Tell me.Let me knowは軽くて丁寧。都合のいいときという含意。Tell meのほうが直接的

上の表を通じて共通している点が一つある:let、make、haveはtoなしの原形動詞と組み合わせる三つの動詞。allow、permit、getはtoが必須。「She let him go」も「she got him to go」も正しいが、toの位置を入れ替えるとすぐにおかしくなる。一度覚えて終わりにする価値があるほど短いリストだ。

受動態についてもう一つ。letは現代英語では受動態がほとんどない。「he was let to go」も言わない。「he was let go home」も言わない。この逆を行く決まった句が一つだけある。「he was let go」で、これは帰宅を許されたという意味ではなく、解雇されたという独自の意味を持つ。その句以外で受動態が必要ならallowに切り替える:「he was allowed to go home」。

実際の発話でledとlateのあいだのletを聞く

これは動詞活用表では見つからない部分であり、letとledのどちらを書くかを決める部分でもある。三語とも短く、一音節で、叙述文では動詞の位置に頻繁に現れる。だから間違った文も妥当に聞こえる。

letの末尾/t/は子音の前で消え、詰まりだけが残る。「let go」ではtは音として弾かれず、喉のごく短い息止めになる。文は「le'go」になる。「let down」も同様で「le'down」になる。ここがletとledが最も近づく場所だ。ledもその位置では末尾音を失う。

Let meは常にlemmeに縮む。これは英語の口語で最も一般的な縮約形の一つだ。「Let me see」は「lemme see」になる。「let me know」は「lemme know」になる。途中に/t/の音はなく、それを探そうとすると句全体が流れてしまう。

let it と let him は、どちらも /t/ を舌タップに変える。 アメリカ英語では、母音と母音の間の /t/ は、ごく短い /d/ のように聞こえる。"Let it go" は "leddit go" になる。"Let him in" では h が消えて繋がり、"leddim in" になる。ここが "she led him in" という書き取りミスの出どころだ。耳は中間の /d/ っぽい音を拾い、それを led に当てはめる。

let と led の差は、語末子音より母音の長さのほうが大きい。 英語では、有声音の前の母音は、無声音の前の母音よりはるかに長い。led の母音は let の母音より聞き分けられるほど長い。どちらも語末子音が出ない場合でも。ベトナム語にはこの仕組みがないので、耳は最初から覚える必要がある。

late は同じ母音ではないが、混同されやすい。 late は /eɪ/ の二重母音で、/e/ 付近から上へ滑る。let はその場に留まる。初心者には両方とも同じ "let" に聞こえる。とくに late が子音の前に立って t も消えるとき:"he was late for it" は "hi wuz lay-forit" になる。

let us と let's は音の上で別物だ。 let's は /lets/、一音節に収まる。let us は二音節で、その us が本当の目的語のときだけ使う:"they let us wait" が "they let's wait" に縮むことはない。二音節で聞こえたら、us は勧誘ではなく目的語だと分かる。

原句、早口、よくある書き取りミス:下の表は三つを並べた。耳が拾うものは真ん中の列、標準発音記号ではない。

実際の文聞こえる音学習者がよく書き取る誤り
She let him in without a word.shi leddim in withouda wordShe led him in without a word.
Just let it go for now.jus leddit go fer nowJust led it go for now.
Let me know before Friday.lemme know befor fridayLet know me before Friday.
They let go of the rope.they le'go uv thuh ropeThey let it go of the rope.
He was late for the second time.hi wuz lay fer thuh secun timeHe was let for the second time.
My manager let us leave early.mai manijer led us leev erliMy manager led us leave early.

三列目を読むと、三種類のミスが見える。第一で最も重いのは let と led の混同。アメリカ英語で母音間の /t/ が /d/ に近く聞こえるから起きる。第二は短縮形による構造ミス:"lemme know" を "let know me" と区切る。第三は次の子音の前で語末子音が消える。late の行がはっきりしている。語は母音だけ残る。

似た短い二つの波形、一方の中央部分がもう一方より長い
let と led の差は、語末子音より母音の長さのほうが大きい。

WELE のディクテーション一回で、その修正の連鎖が目の前に並ぶ。聞いた文をそのまま書き、採点がずれた語を正確に示す。消線された語が let なのに led と書いたら、動詞活用表では絶対に得られない情報が返る:耳は位置も母音も正しく、母音間の子音だけが /d/ に滑った。自分のミスがそこまで狭いと分かれば、次はそこを重点的に確認できる。

記憶は、自分の書き取りミスが見えた瞬間に作られる。冒頭の五行表を読んだあと十分経っても、let の過去形は let だと分かっている。でも耳は let him と led him をまだ区別できていない。一度書き間違えて、その箇所を聴き直せば、次に出会ったとき耳には目印がある。let のように形を変えない動詞では、これがほぼ唯一の方法だ。活用表は最初の三十秒を過ぎたら教えることがない。

これらの音が変形する理由——聞き取りが悪いからではない——を知りたいなら、connected speech の記事が、let だけでなく文全体について、音の脱落・連結・舌タップの仕組みを説明する。すぐ試すなら podcast ライブラリへ。各エピソードに transcript 付きなので、書き取った文を一行ずつ照合できる。

よく使う let の句動詞

let は句動詞を大量に生む。実際の会話では let 単独よりこれらの句のほうがよく出る。出現頻度が最も高い十三句。過去形か過去分詞の形で書いてある。

意味
let go離す、手を放すHe let go of the handle too early.
let go of心の中のことを手放すShe finally let go of that argument.
let down失望させるI let the team down last quarter.
let in中に入れるThey let us in through the side door.
let out外に出す、解放する、声を漏らすHe let out a long sigh.
let off許す、罰しないThe guard let him off with a warning.
let up収まる、和らぐThe rain never let up all afternoon.
let on知っていることを匂わせるShe never let on that she had read it.
let slipうっかり漏らすHe let slip the date of the launch.
let aloneましてや、はおろかHe could not walk, let alone run.
let it slide見逃す、深く追及しないThey let it slide the first two times.
let me know知らせてShe let me know as soon as it arrived.
let it go忘れる、心に留めないI told myself to let it go.

let go、let go of、let it go の三行に注目する価値がある。見た目以上に違う。let go 単独は手の話、握っている物を離す。let go of は目的語が加わり、精神的な意味も広がる、古いことを手放す。let it go はほぼ慣用句の固定句。いつも心の中のことで、物のことではない。三つは早口では非常に近く聞こえる。後ろの前置詞だけが区別する。

二つ目の詳細は let off。赦すとはまったく別の第二の意味がある:爆発させる、打ち上げる。"they let off fireworks at midnight"。let out と同様、句の意味は目的語次第。だから裸の句より例文ごと覚えるほうが効果的。

ベトナム人が let でよく犯す間違い

Letted. このミスの根は、-ed を万能の過去形スイッチだとみなす癖。let は規則に従って活用しない。三列とも let。V-ing 形だけ形が変わり、letting と t が二つ。

Did you letted、または did you let で時制が間違う。 did の後は動詞は原形に戻る。let の原形も let なので、ここは間違えにくい。もっと間違えやすいのは平叙文:let が形を変えないので did を足して安心し、"yesterday they did let us leave" と書く人がいる。普通の文は "yesterday they let us leave" で足りる。平叙文の did + 動詞は存在するが、強調の意味を持つ。場所を間違えると、誰かに反論しているように聞こえる。

Let me to know. これが最も重く、最もよくあるミス。let の後は原形動詞、to は絶対に付かない。正しい文は "let me know"、"let him go"、"let us try"。同じ規則のグループは make と have だけ。allow、permit、get は逆で、to が必須。

He was let to go. let はほとんど受動態に使わない。受動態が必要なら allow に切り替える:"he was allowed to go"。唯一の例外は固定句 "he was let go" だが、これは解雇の意味。場所を間違えると、早退を許しただけなのに、その人を解雇していることになる。

Let me alone と leave me alone. 両方存在する。ネイティブも両方使う。leave me alone は日常の普通の文。私を放っておいて、という意味。let me alone は古く格式ばった響き。今日は主に古い文章で出会う。聞こえたからといって使うべきではない。会話では leave me alone が自然な選択。

let's の代わりに lets と書く。 二語は発音がまったく同じなので、耳は役に立たない。let's は let us の短縮形で、勧誘に使う:"let's start"。lets(アポストロフィなし)は三人称単数:"he lets his brother drive"。これは純粋なスペルのミス。書き取りで非常に多く出る。どちらも有効な文字列だから。

小テスト

8問。let、lets、letting、led、allowedのいずれかを入れよ。前の問題は全部終えてから取り組むこと。答えは最後に公開する。

  1. The guard ______ us in through the side door last night.
  2. Did they ______ you take the early train?
  3. She has ______ it slide three times already.
  4. He was ______ to leave after the interview.
  5. My father never ______ anyone touch his tools.
  6. They are ______ the flat to a student this year.
  7. The guide ______ us through the old quarter for an hour.
  8. Please ______ me know when the file is ready.

答え:1. let. 2. let. 3. let. 4. allowed. 5. lets. 6. letting. 7. led. 8. let.

第4問と第7問は、立ち止まる価値のある2問だ。第4問は受動態で、letは「許可する」の意味では受動態と組み合わせられない。だからallowedに切り替える。第7問はこのページ全体の主な罠だ。ここでの動詞はletではなくleadなので、答えはledだ。第7問にletを入れたなら、記事のリスニング部分が述べたのと同じミスを、今度は目で犯したことになる。この2問を外したなら、記事の第2部と第3部をもう一度読み直す価値がある。

よくある質問

letの過去形は?

letの過去形もlet、過去分詞もletだ。3列とも同じ綴り、同じ読み方。変わるのはV-ing形だけで、lettingとなり、tが2つになる。

Lettedはletの形の一つか?

いいえ。letはput、cut、hit、set、cost、hurtと同じ不変化動詞のグループに属し、このグループは-edを付けない。標準英語では、どんな文脈にもlettedは存在しない。

letの後はto付きの原形か、toなしの原形か?

toなし。構造はlet+人+動詞の原形:「let me know」「let him go」。この型に従うのはlet、make、haveだけだ。allow、permit、getにはtoが必須。

文中のletが現在形か過去形か、どう見分ける?

動詞の外を見る。時間の副詞が最もはっきりした手がかりだ:yesterday、last week、this morning。副詞がなければ、同じ段落の他の動詞を見る。段落全体は通常、同じ時制を保つ。三人称単数ならさらに簡単だ。現在形ならs付きのletsになる。

聞き分けではletとledはどう違う?

語末の子音と、母音の長さが違う。有声子音/d/の前の母音は、無声子音/t/の前より長い。だからledはletより長く聞こえる。2つの母音の間では、letの/t/はアメリカ英語でほぼ/d/のように発音され、そこで2語は最も近くなる。

letをどれくらい学べば、ledと書き間違えるのがなくなる?

ルール部分は5分で押さえられる。活用表に覚えることがほぼないからだ。耳の部分は今のリスニング力次第で、最も実用的な測り方は、let himとled usの両方が出る短い段落を書き取り、まだどこで混同するかを見ること。リスニングレベルテストを練習前に受け、数週間後にもう一度測れば、変化がわかる。

letの活用表は10秒で読み終わる。それがこのページで最も簡単な部分だ。残りは、時制が動詞の外に隠れていることと、let himがled himと聞こえること。本当に耳に入ってくるのは、書き間違えて、自分がどこで滑ったかを見たときだ。短いエピソードを1つ選び、letかlet me knowが出る場面でディクテーションを試し、記事冒頭の表に戻って、まだ退屈に感じるかどうか確かめてみてほしい。

The Wallaby
The Wallaby reads, sorts and writes up what actually helps self-learners: dictation, listening practice and keeping an English habit alive.