stealの過去形:stole・stolen——受動文でいちばんよく聞く形

On this page
短いニュースをディクテーションする。朗読者が一文を読み、あなたは "His bike was sold last week" と書くが、赤線の判定では最後の単語だけは合っている。本当の文は "His bike was stolen last week"。まず手短に答える。steal の過去形は stole、過去分詞は stolen。-ing形は stealing、三人称単数は steals。
Steal が難しいのは、とても特殊な2点にある。第一に、現実で最もよく出会う形は stole ではなく stolen だ。物がなくなる話はほぼいつも受動態で語られるからだ。人は "my phone was stolen" と言い、"someone stole my phone" とはあまり言わない。第二に、原形 steal 自体が、似た音の語の塊の真ん中にある。still、steel、そして過去形では stole が sold や stroll とぶつかる。
この記事では、その一連を全部扱う。steal の活用表とそれが属する語族、stole をいつ使い stolen をいつ使うか、ベトナム語では一つにまとめられる steal と rob の境界線、そしてリスニング練習者にとって最も重要な、普通の速度の文の中でこの3語がどう響くか。
- steal の活用表と、その o-e 語族
- stole はいつ、stolen はいつ
- 実際の会話で stole と stolen を聞く
- stole と stolen のよくあるコロケーション
- ベトナム人が steal でよく犯す間違い
- 短時間演習
- よくある質問
steal の活用表と、その o-e 語族
5形態を1つの表にまとめる。発音記号列はアメリカ英語。イギリス英語と明らかに違うところだけ追記する。
| 形態 | 語 | 発音 | 短い例 |
|---|---|---|---|
| 原形 (V1) | steal | /stiːl/ | Do not steal my seat. |
| 三人称単数 | steals | /stiːlz/ | He steals the show. |
| 過去形 (V2) | stole | /stoʊl/ (英: /stəʊl/) | Someone stole my bag. |
| 過去分詞 (V3) | stolen | /ˈstoʊlən/ | My bike was stolen. |
| 現在分詞 | stealing | /ˈstiːlɪŋ/ | He was stealing time. |
Steal は型がとても規則的な動詞族に属する。現在形では長母音 /iː/、過去形では /oʊ/ に変わり、分詞では /oʊ/ を保ったまま語尾 -en が付く。同じ型の語に speak spoke spoken、break broke broken、freeze froze frozen、choose chose chosen、weave wove woven がある。speak spoke spoken を覚えていれば、steal stole stolen は頭の中にすでにある。先頭部分を差し替えるだけだ。
Stolen の語尾 -en は飾りではない。古ゲルマン語の強変化動詞体系の名残で、過去分詞には文中での役割を示す独自の接尾辞が付いていた。現代英語では、その接尾辞が生き残っているのは動詞の一グループだけで、steal はそのグループに入る。実用的な帰結はとても単純だ。語尾 -en が聞こえたら、前には have、has、had、または be のいずれかの形があると確信していい。
Steal の綴りも触れておく価値がある。英語の ea は読み方が非常に乱れている。steal では /iː/、bread では /e/、great では /eɪ/、heard では /ɜːr/。だから綴りから読み方は推せない。steal は steel(名詞、鋼鉄の意味)と読みが完全に一致する。意味はまったく違う。綴りも違う。読み方はまったく同じだ。
同じ型の他の動詞も目慣れのために見ておく価値がある。speak の過去形は steal に最も形が近いので一緒に覚えると早い。break の過去形も stolen と同じくらい受動態で broken が頻出する。choose の過去形は chose と choose が綴りでは o 一文字だけ違うので、余計にややこしい。1つの動詞だけでなく体系ごと復習するなら、先に英語文法の記事を開いておく。
stole はいつ、stolen はいつ
最短の原則。stole は単独で主要動詞になる。stolen は決して単独にならず、前に have、has、had、または be のいずれかの形が必要。steal では、その前の be が他の動詞よりはるかに重要だ。現実の「物がなくなった」話の大半が受動態だからだ。
| 文 | 正しいか | 理由 |
|---|---|---|
| Someone stole my wallet on the bus. | 正しい | 過去形、動作の主体がある |
| My wallet was stole on the bus. | 誤り | was の後は分詞 stolen |
| My wallet was stolen on the bus. | 正しい | 受動態は分詞、誰が取ったかは不要 |
| He has stole two bikes this year. | 誤り | has の後は stolen |
| Did anyone steal the files? | 正しい | did の後は原形 steal |
| The car had been stolen before we arrived. | 正しい | 過去完了受動態、やはり stolen |
本当に混乱するのは stole と stolen の間ではなく、steal と、ベトナム語では「盗む」「取る」にまとめられがちな他3動詞の間だ。下の表で切り分ける。
| 文のペア | 違いはどこか |
|---|---|
| They stole my laptop. / They robbed me. | steal は取られた物と結びつく。rob は取られた人、または取られた場所と結びつく |
| Someone stole from the shop. / Someone robbed the shop. | steal from は誰にもバレずに盗む。rob は通常、脅しや暴力を伴う |
| My phone was stolen. / I lost my phone. | stolen は誰かが取った。lost は自分でなくした |
| He stole a glance at her. / He looked at her. | steal a glance はこっそり一瞥。look は公然と見る |
| The film was a steal at that price. / The film was stolen. | a steal はここでは名詞で「破格のお買い得」。stolen は盗まれた |
| She stole the show. / She won the show. | steal the show は注目を全部奪う。win は本当に賞を取る |
もう1点。rob は物単体とは結びつかない。"They robbed my laptop" は誤りだ。聞き手が意図を推測することはあっても。正しい構文は "They robbed me of my laptop"、もっと短くは "They stole my laptop"。上の表から1つだけ覚えるなら、これを覚えておく。書き言葉でも話し言葉でも、最も多く引っかかる間違いだからだ。
実際の会話で stole と stolen を聞く
ここは活用表が教えてくれない部分だ。紙の上では steal、still、steel は3語ともはっきり別物だ。音では、そのうち2つは完全に一致し、残り1つは母音が1段階だけ違う。ベトナム人学習者はその差を平らにしがちだ。
Steal と steel は読み方が完全に同じだ。どちらも /stiːl/。聞き分ける方法はない。文脈で推測するしかない。工場、橋、材料費の話なら steel。物や人の話なら steal。
Steal と still の違いは母音の長さではなく、張りの強さだ。Steal の /iː/ は張って、舌は高く前に出る。Still の /ɪ/ はゆるく、低い。ベトナム人学習者は両方を中間の i 一つに読みがちだ。発音に慣れた耳は、聞き取りも同じように処理する。"He was still there" と "He was steal there" では、後者は意味が通じない。でもディクテーション中にそれまで考える余裕はない。
Stole と sold は入れ替わりやすい。2語は共通して /oʊ/ の母音と、終わり近くの /l/ を持つ。違うのは末尾の子音群と語頭だけ。"He stole it last year" と "He sold it last year" は正反対の出来事を述べる。物語のリスニング問題では、どちらも同じくらい自然に聞こえる。
Stolen の前の was と were はほぼ見えない。実際の会話では "My phone was stolen" が "my phone wz stolen" に縮む。was は /wəz/ というごく軽い1音節で、強勢を持たない。そこを聞き逃すと "my phone stolen" と書く。動詞が欠けた文だが、耳には意味が足りているように感じる。
Stolen の語尾 -en は1つの鼻音に縮む。"stolen" では第2音節に明確な母音がない。/l/ がそのまま /n/ に滑り込むだけだ。"it was stolen" は "it wz stoln" に近い響きで、書き言葉の3音節ではなく2音節だ。
Stolen と swollen は中間の子音1つだけ違う。どちらも /oʊ/ + /l/ + 鼻音の語尾で、ニュースや事故の話でよく出る。"his ankle was swollen" と "his wallet was stolen" は、リズムの型が完全に同じだ。
下の表では、原文の文の横に早口の発音とよくある書き取りミスが並んでいる。真ん中の列は耳で聞こえた通りだ。標準発音記号があるのは上の表だけだ。
| 原文の文 | 聞こえる音 | 学習者がよく書き取る形 |
|---|---|---|
| My bike was stolen last week. | mai baik wz stoln last week | My bike was sold last week. |
| Someone stole it from the lobby. | sumwun stol-it frm the lobby | Someone sold it from the lobby. |
| He is still learning the job. | hiz stil lerning the job | He is steal learning the job. |
| The roof is made of steel. | the ruf s meid v stiil | The roof is made of steal. |
| Two laptops have been stolen. | tu laptops v bin stoln | Two laptops have been stole. |
| She stole the show at the end. | shi stol the sho t the end | She sold the show at the end. |
3列目を見ると、ミスは3種類に分かれる。1つ目は語末子音のミス。stole が sold になるのが典型で、/ld/ の語群と裸の /l/ 音は、ごく軽い一音の差しかない。2つ目は母音の緩急のミス。still が steal になる、あるいはその逆。3つ目は書き取りの途中に表面化する文法ミス。have been は正しく聞けているのに、次の欄には stole を書いてしまう。stole の方が馴染みのある形だからだ。

WELE でのディクテーションは、その連鎖をはっきり見せてくれる。聞いた文をそのまま書き取り、採点がズレた語を指し示す。自分の sold が原文の stolen の横にあるのが見える。得られる情報は steal の過去形ではない。それはもう知っている。本当の情報は、耳が2つの異なる語末子音群を1つにまとめている、ということだ。
steal だけに限れば、練習で活かせる点が1つある。いちばん覚えるべき形は stole ではなく stolen だ。ニュース、盗難の会話、サイバーセキュリティの読み物では、この動詞は受動態がいちばん多い。だから書き取り用の素材を選ぶなら、was stolen、has been stolen、had been stolen がある箇所を優先する。was を3回聞き逃したら、4回目には自動的に待つようになる。
これらの音が消えるのは、聞き取りが弱いからではない理由を知りたければ、connected speech の記事が、文全体の音の脱落と連結の仕組みを説明している。実際の文で試したければ、podcast ライブラリへ。transcript 付きで照合できる。
stole と stolen でよく出るコロケーション
Steal は go through や ring up のような句動詞をたくさん生まない。phrasal verb が貧弱なので、下の表は collocation、つまりセットで使われる語の組み合わせをまとめたものだ。これが実際に出会うものだ。すべて過去形か過去分詞で書いてある。
| コロケーション | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| steal something from someone | 誰かから何かを盗む | He stole a laptop from the office. |
| have something stolen | 何かを盗まれる | She had her passport stolen in the airport. |
| get stolen | 盗まれる、was stolen より口語的 | My scooter got stolen outside the market. |
| stolen goods | 盗品 | They were caught with stolen goods. |
| stolen identity | 盗用された身元 | His stolen identity was used to open an account. |
| steal the show | 注目を独り占めする | The drummer stole the show that night. |
| steal someone's thunder | 誰かの手柄や場面を横取りする | He announced it first and stole her thunder. |
| steal a glance | こっそり一瞥する | She stole a glance at the clock. |
| steal a march on | 競争相手より一歩先を行く | The company stole a march on its rivals. |
| steal away | こっそり去る | They stole away before the speeches started. |
| steal up on | 気づかぬうちに迫る | The deadline stole up on us. |
| be a steal | 激安、ここでは steal は名詞 | At that price the ticket was a steal. |
| steal time | 少し時間を盗む | He stole ten minutes to call home. |
have something stolen と get stolen の2行に、注目すべき点がある。どちらもあなたは加害者ではなく被害者側の話で、どちらも話すときは格式ばった受動文より自然だ。"I had my bag stolen" も "my bag got stolen" も会話で聞く文だ。"my bag was stolen" はニュース向きだ。
steal a march on と steal someone's thunder についてもう1点。2つとも盗みとは無関係で、他人の分を奪うイメージを借りているだけだ。ビジネス系 podcast では頻出する。steal の字面の意味だけ覚えていると、文全体の意味が消える。
ベトナム人が steal でよく犯すミス
Stealed. このミスは、どんな動詞にも -ed を付ける反射から来る。Steal は規則変化しない。あるのは stole と stolen だけ。stealed も stoled もない。時間切迫の筆記で、手が記憶より先に走るときに出やすい。
Was stole の代わりに was stolen。 この動詞でいちばん多いミスだ。多いのは、盗難の文のほとんどが受動態なので、この箇所を何度も通過するからだ。is、was、were、been の後、have、has、had の後は、stolen が必須だ。
Did you stole. 1文に過去の印は1つで足りる。Did がその役割を果たすので、その後の動詞は原形のまま。"Did anyone steal the files?" が正しい。このミスは、steal の過去形が stole だと必死に思い出している最中に出やすい。
Rob を物に使う。 "They robbed my phone" は誤り。Rob の目的語は人か場所だ:rob a bank、rob a tourist。Steal の目的語は物だ:steal a phone、steal money。両方言いたければ "They robbed me of my phone" を使う。ベトナム語では1語で両方を表すので、ベトナム人にとてもありがちなミスだ。
steal と steel の混同。 発音がまったく同じなので、書き取りでは耳に手がかりがない。Steel は金属の鉄を指す名詞、steal は盗む動詞。文が材料、建造物、金属の値段の話なら steel を選ぶ。
He stole the exam. 不正の意味で口語では聞く文で、実在する。ただし標準的な言い方ではない。試験の不正は cheat、他人のアイデアの盗用は plagiarise が正確な語だ。聞こえたからといって、試験やビジネスメールで使えるわけではない。
短時間演習
8問。steal、stole、stolen のいずれかを入れる。全問自力で解いてから、下の答えを見る。
- Someone ______ my umbrella from the rack yesterday.
- Her passport was ______ at the bus station.
- Did anyone ______ anything from the storeroom?
- Two bicycles have been ______ this month.
- The young actor ______ the show on opening night.
- He had his wallet ______ on the train.
- They were caught trying to ______ from the warehouse.
- By the time the police came, the car had already been ______.
答え:1. stole. 2. stolen. 3. steal. 4. stolen. 5. stole. 6. stolen. 7. steal. 8. stolen.
3問目と6問目は立ち止まる価値がある。3問目は did が前にあるので、文全体が過去の話でも動詞は原形だ。6問目は have something done の構文で、末尾は常に過去分詞なので stole ではなく stolen になる。この2問を外したなら、第2節の表をもう1通り読む価値がある。
よくある質問
steal の過去形は?
steal の過去形は stole、過去分詞は stolen だ。Stole は単独で文の主動詞になる。Stolen は常に have、has、had の後、または be の各形の後の受動態で使う。
Stole と stolen、どちらを使う?
前に何があるか見る。have、has、had、または is、was、were、been があれば stolen。前に何もなければ stole。"Someone stole my bag" は正しい。"My bag was stolen" も正しい。"My bag was stole" は誤りだ。
stealとrobの違いは?
Stealは取られた物につく。robは取られた人や場所につく。You steal a phone、rob a bank。両方言いたいならrob someone of somethingの形を使う。「they robbed my phone」は間違い。
Stealとsteelは同じ語か?
違う。発音は同じ/stiːl/だが、stealは盗むという動詞、steelは鋼という名詞。聞き取りでは文脈だけが区別の手がかりになる。
なぜstolenをsoldと聞き間違えたり書き間違えたりするのか?
両方とも母音/oʊ/を共有し、中間に/l/がある。違いは語尾だけだが、語尾は早口の中でいつも最も弱い部分だ。さらに、物がもうそこにない話の文脈では、どちらの意味も筋が通る。直し方は、その正しいペアを何度も聞き直し、耳が末尾の子音クラスター2つを分けられるようになるまで続けること。
受動態の早口でstolenを聞き取れるようになるまで、どれくらい練習する?
ルール自体は時間はかからない。1回で終わる。耳の部分は今のリスニング基盤次第で、最も実用的な測り方は短いニュースをいくつか書き取って、wasやbeenをどこで落としているか確かめること。最初にリスニングレベルテストを1回受けておけ。あとから比べる基準はそこにある。
ページ冒頭の5行表は30秒で読み終わる。ここで一番簡単な部分だ。残りは、stolenがほとんど聞こえないwasの後ろにいつも隠れている話で、書き取りでそれを落として、自分の間違いが見えて初めて本当に耳に入る。短いセットを1つ選び、盗難ニュースの1本でディクテーションを試し、書き取りに助動詞がいくつ残っているか数えてみて。