hangの過去形:hungかhangedか、意味で2形に分かれる

WELE Team18 min read1 views
hangの過去形:hungかhangedか、意味で2形に分かれる
On this page

ポッドキャストで電話の会話を聞いて、「He hang up before I could explain」と書き写した。赤線はちょうど一語だけ引かれていて、正しい文は「He hung up before I could explain」だ。先に短く答える:hangの過去形はhungで、過去分詞もhungだ。例外は一つだけ。どの辞書にも載っていて、どの学習者も流し読みするやつ:hangが人を首吊りにするという意味のとき、過去形はhangedになる。

このページの難所は二つ、そこにある。第一に、二つの過去形を持つ動詞で、文法ではなく意味で選ぶ:見た目のコツはどれも通用せず、吊るされているのが物か人かを知っているかどけだ。第二に、hangとhungは短母音一つだけ違う。頭も尾もまったく同じなので、早口の会話では過去の印は薄くて、ほとんど存在しない。

この記事はその一連を全部扱う:hangの活用表、英語がhungとhangedの両方を残している理由、二形の選び方、毎日出会うhang up、hang out、hang on、そしてリスニング練習者にとって最重要な、母語話者が普通の速さで話すときhungがどう響くか。

hangの活用表、そしてなぜ過去形が二つあるのか

主要な五形、表にまとめる。発音記号は米音を基準にし、英音ははっきり違うときだけ記す。

発音記号短い例文
原形 (V1)hang/hæŋ/I hang my keys by the door.
三人称単数現在hangs/hæŋz/She hangs her coat there.
過去形 (V2)hung/hʌŋ/I hung the map on the wall.
過去分詞 (V3)hung/hʌŋ/The map has hung there for years.
現在分詞hanging/ˈhæŋɪŋ/A lamp was hanging above us.

上の表は意図的にhangedの欄を設けていない。hangedはhungの代わりに使える第六形ではない。絞首刑で人を処刑するという意味だけの過去形だ。/hæŋd/、一音節で、hangの/æ/をそのまま保つ。その意味以外、英語で吊るされるものはすべてhungを使う。絵から服から途中で切られた電話まで。

hangとhungのペアを見ると、goとwentみたいに別物ではない。母音が/ʌ/に落ち、頭と尾の子音はそのまま、V2とV3は同じ形を共有する。まったく同じ型の動詞が一組ある:dig→dug、win→won、sting→stung、stick→stuck、spin→spun、cling→clung、swing→swung、wring→wrung。この組の共通点は、語尾に鼻音か軟口蓋音があり、元の母音は必ず/ʌ/に下がることだ。

hangedだけは別の話から来ている。古英語には並んでいた二つの別動詞があった:吊るされた状態にあるという意味の強変化動詞で、それ自体に目的語は要らず、何かを吊るさせるという意味の弱変化動詞で、語尾追加で活用する。後から同じ意味の北欧系の動詞も入ってきた。三つの枝が現代英語のhang一語に合流し、強変化の過去形hungがほとんどの地盤を飲み込んだ。

残ったのは法廷の言葉だ。何世紀も前に書かれた判決文の定式句はhangedを使い、法廷書類が年ごとに原文のまま繰り返されるので、弱変化形はちょうど一つの意味だけに凍結保存され、他には広がらない。これは語形から推論できる規則ではない。歴史の残片だ。正しく使う唯一の方法は、意味の境界を覚えることだ。

この組全体を復習しているなら、同型の動詞をいくつか続けて読む価値がある。digの過去形はhangとまったく同型で、dugはV2もV3も兼用。違いは綴りで一文字落ちるので、多くの人がdiggedと書いてしまうことだけ。winの過去形も/ʌ/に落ちるが、wonの綴りはoneに似ているので/woʊn/と読み間違えられやすい。stickの過去形も同組で、形容詞としてもう一世代生き残っている。「I was stuck in traffic」のように。動詞も含めて体系全体を整理したいなら、英語文法の記事がそれをやってくれる。

hungかhangedか、そしてhungは文中のどこに置くか

hungはhangの意味のほとんど全部に使い、hangedは人が罰として、あるいは死に方として首吊りにされるときだけ使う。境界は、吊るされているのが物か人か、そしてその吊るしが処刑手段かどうかにある。

文中の位置については、hangはV2とV3が同じなので、他の多くの動詞よりずっと楽だ。hungは過去形の文の主動詞としてそのまま立ち、have、has、hadの後ろでも同じhungが分詞になる。二つの綴りを選ぶ必要はなく、時制だけ選べばいい。残る唯一の罠は、didの後は原形hangに戻ることだ。

正しいか誤りか理由
I hung the picture over the sofa.正しい物を吊る、過去形はhung
I hanged the picture over the sofa.誤りhangedは物には使わない
The prisoner was hanged at dawn.正しい人を処刑する意味、hangedの正しい用法
That coat has hung there since March.正しいhasの後ろ、hungは分詞
She hanged up and called back later.誤り電話を切るのはhung up、hangedとは無関係
Did you hung up on him?誤りdidの後は原形hang

二つ目の表は、同じhungという綴りで意味が二方向に分かれる箇所をまとめた。hangでは後ろの前置詞を変えると意味ごと変わる。これはこの動詞固有の罠の組だ。

本当の意味
He hung up.彼は電話を切った、通話が終わった
He hung up on me.彼は自分が話している最中に電話を切った、途中で放ったニュアンス
He is still hung up on her.彼はまだ彼女が忘れられない、未練が残っている
We hung out at her place.みんなで彼女の家に集まって遊んだ
We hung around for an hour.みんなで一時間うろうろして待った、はっきりしたことは何もしなかった
It was a hung jury.陪審員が行き詰まり、評決に必要な一致が得られなかった

最後の二行は、hungが動詞の役割の外でもう一世代生きていることを示す。hung juryやhung parliamentでは、hungは形容詞で、宙ぶらりん、どちらにも傾いていないという意味だ。ここが「吊るす」という原義がいちばんはっきり残っている場所でもあり、学習者が直訳してニュース記事全体を誤解しやすい場所でもある。

ではいつhungを選び、has hungを選ぶのか?時制の一般規則のままだ。時間が区切られているなら過去形:「I hung it up last night」。今にまで続いている状態なら完了形:「It has hung there ever since」。後者は絵が今も壁にあると言い、前者は昨夜終わった一件を述べるだけだ。

実際の会話でhungとhangedを聞く

紙の上では、hangとhungははっきり違う。音では、同じ子音の間に挟まれた短母音一つだけが違う。書き写しを外す理由は、それだけだ。

過去の印はすべて一つの母音の中にある。hangもhungも/h/で始まり、/ŋ/で終わる。唯一の差は、舌が低く前にある開いた/æ/と、口の中央にある短い/ʌ/だ。文が速く流れると、母音が縮み、この二音は近づく。

/ŋ/の後に母音が来ると、gが現れて次の語につながる。「hung up」は二つの塊にはならず、「hun-gup」になる。「hung out」は「hun-gout」に。「hung around」は「hun-ga-round」に。綴りで区切る学習者は印を失う。音には、思っている位置に空白がないからだ。

have と has が hung の前に来ると、ほとんど見えなくなる。 実際の会話では "They have hung it up" は "they've hung it up" になり、've は主語の末尾にくっついた /v/ だけになる。そこを聞き取れないと "They hung it up" と書いてしまう。文法上は正しいが、元の文の時制とは違う。

hanged の語尾の子音連 /ŋd/ はとても崩れやすい。 早口では /ŋd/ が /nd/ に寄りやすく、"They hanged him" はほとんど "They handed him" のように聞こえる。聞き間違えた結果、時制だけでなく文の意味そのものが変わる場面のひとつだ。

hung up on はひと塊に圧縮される。 機能語が3語連続し、どれも強勢を持たないので、"She hung up on me" は "shi hun-gup-on-mi" になり、長い1語のように聞こえる。語を区切ることに慣れた学習者は、最初と最後の部分しか拾えない。

連続した名詞と過去形の句動詞は、聞き取り上ほとんど同じに聞こえる。 hangout と hangover は名詞で1語、強勢は最初の音節に落ちる。"we hung out" と "so hungover" は強勢の位置は違うが、子音列はまったく同じなので、初心者の耳では区別できない。

次の表は3つを並べる:元の文、ネイティブが普通の速さで話したときに聞こえる音、学習者がよく書き間違える形。真ん中の列は早口のときの実際の音を模したもので、辞書表記には従わない。

実際の文聞こえる音学習者がよく書いてしまう形
He hung up before I finished.hi hun-gup bifor ai finishtHe hang up before I finished.
We hung out at her place.wi hun-gout ət hər pleisWe hang out at her place.
They've hung it on the wall.they-v hun-git on thə wolThey hung it on the wall.
The man was hanged in 1902.thə men wəz hæn-din nain-tin oh-tuThe man was handed in 1902.
Hang on, she hung up on me.hæn-gon, shi hun-gup-on-miHang on, she hang up on me.
I was so hungover that morning.ai wəz so hun-goh-vər...I was so hang over that morning.

3列目を見ると、ミスは4種類に分かれる。1行目、2行目、5行目は母音のミス:耳は /h/ も /ŋ/ も拾えるので語自体は合っているが、時制だけが現在形に引っ張られる。学習者の頭では現在形がデフォルトだからだ。3行目は機能語のミスで、強勢のない 've が抜ける。4行目は語尾の子音連のミスで、文の意味まで壊す。6行目は語境界のミスで、1語が2語に分かれる。

ほとんど同じ2本の波形で、真ん中の小さな部分だけが違う
hang と hung の差は、同じ子音2つのあいだにある短い母音だけにすぎない。

この流れは、WELE のディクテーションで、具体的なステップとして進む。1文を聞いて、そのまま書き写し、採点でズレた語を突き止める。取り消し線が hung なのに hang と書いたなら、受け取る情報は「動詞の活用を忘れた」ではない。まったく別のものだ:耳は子音の枠組みは拾えたが、真ん中の母音を落とした。時制は真ん中の母音に入っている。

差はそこにある。冒頭の5行の表を読んでも、10分後には hang の過去形が hung だと覚えている。でも耳は何も変わらない。1文書き漏らして、漏れたところを聞き直す。次に会ったとき、耳にはすでに比べる目印がある。/ŋ/ が次の語につながるのは、あなたの聞き取りが弱いからではない理由を知りたければ、connected speech の記事が文全体の連音の仕組みを説明している。実際の文で試したければ、podcast ライブラリに transcript があり、書き写すたびに照合できる。

Hang up、hang out、ほかの句

hang は日常英語で最も多くの句を生む動詞のひとつで、実際の会話では hang 単独よりはるかに多くこれらの句に出会う。下の13行は過去形で書いてある。hung の顔に慣れるためだ。

意味
hang up電話を切るShe hung up without saying goodbye.
hang up on somebody相手が話している最中に電話を切るHe hung up on me twice that night.
hang out集まって遊ぶWe hung out at the coffee shop all afternoon.
hang onちょっと待って、またはがんばってしがみつくShe hung on for another five minutes.
hang aroundうろうろする、目的もなく居残るThey hung around the lobby waiting for news.
hang backためらう、後ろに残るHe hung back and let the others go first.
hang over重くのしかかるThe deadline hung over us all week.
hang onto手放さず持っておくI hung onto the receipt just in case.
hang together筋が通る、論理が成立するHis story hung together better than I expected.
hang in there踏ん張る、もう少し頑張るShe hung in there through two rough months.
be hung up onこだわる、一点に stuck するThe team was hung up on one small detail.
hang a left左に曲がる(アメリカのくだけた言い方)We hung a left at the gas station.
hang your head恥ずかしさでうつむくHe hung his head and said nothing.

hang over の行には注目すべき点がある。同じ句でも、時制を変えると感じ方がまったく変わる。"The deadline hung over us all week" は、過ぎ去った1週間の話だ。"The deadline has hung over us all week" は、今この瞬間もまだ重くのしかかっている、週は終わっておらず仕事も終わっていない、という意味になる。区別の目印は、またもや前に来る has の短縮形、つまり聞き取りで最も失われやすい部分だ。

hang out と hang around の2行も区別しておく価値がある。hang out は楽しそうに集まることで、たいてい友達と、計画があることも多い。hang around は、目的もはっきりしないままどこかに居残る方向で、ときどき意味もなく時間を使うニュアンスがある。"I hung out with my cousin" なら普通だが、"I hung around outside her office" だと、文全体が少し怪しく聞こえ始める。

ベトナム人が hang でよく犯すミス

hanged を物に使う。 これは例外を中途半端に覚えたことから直接来るミスだ。hang に hanged があると知っているのはいい。でも "I hanged my coat" も "She hanged the curtains" も間違い。物は常に hung だ。人が絞首刑に処された話のときだけ、hanged が本来の位置に入る。

hunged と hangged。 この2形は存在しない。短い動詞ほど、過去形に語尾を足す反射が強く、hang はまさにその反射に引っかかる。あるのは hung だけ、または正しい1つの意味での hanged だけだ。

Did you hung up. Did が出た時点で時制の処理は終わり、後ろの動詞は原形に戻る。正しい文は "Did you hang up?"。このミスは、hang の過去形が hung だと学び終えた直後、それを覚えすぎているときに出やすい。

have hang と has hang。 have、has、had の後ろは過去分詞で、hang の過去分詞も hung だ。"The sign has hang there for years" は間違いで、正しくは "The sign has hung there for years"。V2 と V3 が同じなので、このミスは形を選び間違えたのではなく、活用を忘れただけだ。

処刑の意味で was hung を使う。 ネイティブからも、新聞でもこの文を聞く。聞いたからといって使えるわけではない。試験では、格式ある文書では、学術的な文章では、処刑の意味で "he was hung" は誤りとされ、正解は "he was hanged" だ。この境界は、標準的な書き言葉ではかなり厳密に保たれている。

hangout と hangover を分けて書く。 名詞のときは1語で書く:"our usual hangout"、"a terrible hangover"。過去形の句動詞のときは常に2語:"we hung out"、"the smell hung over the kitchen"。聞き取り上は2パターンほとんど同じなので、ここは正しい表記を十分な回数見る以外に直しようがない。

短い練習

8文。hang、hung、hanged のいずれかを入れる。全部終えてから下の答えを見る。

  1. She ______ up before I could explain.
  2. The rebel leader was ______ in the town square.
  3. Did you ______ the picture in the hallway?
  4. That poster has ______ on the same wall since 2019.
  5. We ______ out at the park every Sunday last summer.
  6. He is still ______ up on a job he left three years ago.
  7. A cloud of smoke ______ over the street for hours.
  8. Hang on, I have not ______ up yet.

解答:1. hung. 2. hanged. 3. hang. 4. hung. 5. hung. 6. hung. 7. hung. 8. hung.

問題2と問題3は、立ち止まる価値のある2文だ。問題2は演習全体でhangedが正解になる唯一の箇所で、目的語が処刑された人間だからだ。hungを入れても意味は通じるが、標準的な書き言葉では誤りとされる。問題3はdidが前にあるので動詞は原形に戻る。hangの過去形が何かとは無関係だ。この2問を外したなら、記事の前半2部分を一通り読み直す価値がある。

よくある質問

hangの過去形は?

hangの過去形も過去分詞もどちらもhungで、/hʌŋ/と読む。人を絞首刑に処すという意味だけhangedを使い、/hæŋd/と読む。英語にhungedやhanggedという形はない。

hungとhanged、どちらを使う?

吊る対象が何かを見る。物、電話、重くのしかかる気分ならhung。罰として、あるいは死因として人が絞首されるならhanged。境界はそこだけ。ほかの文法規則が割り込んでくることはない。

Hung upの意味は?

hang upは電話を切る。過去形はhung up。後ろにonを付けると意味が重くなる:"she hung up on me"は、彼女が自分が話している最中に電話を切った。一方"be hung up on something"はまったく別の構文で、何かに執着している、何かにとらわれているという意味。

なぜhung outと聞こえたのにhang outと書いてしまうのか?

2つの語は/h/と/ŋ/の間にある短母音ひとつだけ違う。その母音は文が速く流れると縮む。耳は子音の骨格を十分拾うので語は認識できる。失われるのは中身の部分だけ。現在形のほうに出会う回数が多いので、頭が空白をhangで埋める。

hung overとhangoverの違いは?

hangoverは一語、名詞、飲酒後の疲労状態。hung overは分離、過去の動詞句、宙吊りになる、重くのしかかる:"the rumour hung over the office for weeks"。hungoverは一語、形容詞、"I was hungover all day"。

早口の文でhungが聞き分けられるようになるまで、どれくらいか?

規則の部分は一晩で押さえられる。耳の部分は今のリスニング力次第。実際的な測り方は、会話をいくつか書き取って、どこが抜けているかを見ること。リスニングレベルテストが、数週間練習したあと比べる目印を残してくれる。

hangの活用表は30秒で読み終われる。それがこのページでいちばん簡単な部分。残りは、/ŋ/が次の語につながる話、そして語全体が短母音ひとつに収まる話。それが耳に入るのは、hungを聞き逃して書き間違えた箇所を見たときだけ。短い電話会話を1つ選び、書き取りを一巡試して、記事冒頭の表に戻って、まだつまらなく感じるかどうか見てみて。

WELE Team
The WELE team writes about dictation, listening practice and how to keep self-study going.