leaveの過去形はleft。でも文中のleftには4つの役

The Wallaby18 min read13 views
leaveの過去形はleft。でも文中のleftには4つの役
On this page

自宅で聞き取り書きをしている。話者が一言言う。あなたは「He let the door open」と書く。赤い波線が2語目を正しく指す。本当の文は「He left the door open」。数文後、話者が「There are only two seats left」と言う。あなたは「There are only two seats」と書き、最後の語を丸ごと省く。耳には息の音として聞こえ、単語ではないからだ。簡単な方から答える:leaveの過去形はleft、leaveの過去分詞もleft。三人称単数はleaves、-ing形はleaving。

leaveの難しさは、他の不規則動詞とはまったく別のところにある。英語のleftは4つの仕事をする。4つとも綴りはまったく同じ。leave「去る」の過去形。leave「置き去りにする・忘れる」の過去形。左の方向。残りのという意味の形容詞。4つの意味すべてが日常語。だから聞くとき、語自体に手がかりがなく、とても速く判断しなければならない。2つ目は音だ。left末尾の子音群 /ft/ は、次の語が子音で始まると t が落ちる。そのとき left は let にほとんど聞こえる。

この記事はその一連を最後まで扱う。leaveの活用表と v が f になる理由、文の中で left がどの役をしているか、leave と let の境界、left Hanoi と left for Hanoi の境界、よく出る句、そして最も長い部分——ネイティブが普通の速さで話すとき left がどう響くか。

leaveの活用表と v が f になる話

5形態、表1つに収まる。発音記号列は米音。英音もこの動詞ではほとんど違わない。

形態語発音短い例
原形 (V1)leave/liːv/I leave at seven.
三人称単数leaves/liːvz/She leaves before dawn.
過去形 (V2)left/left/He left an hour ago.
過去分詞 (V3)left/left/They have left already.
現在分詞leaving/ˈliːvɪŋ/We are leaving now.

leave から left へは、同時に3つの変化がある。それらは偶然ではない。長母音 /iː/ が短い /e/ に縮む。語末の子音 /v/ が /f/ に変わる。そして /t/ が1音追加される。見た目はごちゃごちゃに見える。3つとも、ただ1つのことの帰結だ。

古英語では、ある動詞群が語幹に母音を挟まず、過去語尾をそのまま付けた。語尾の /t/ が語幹の /v/ に押し付けられると、2音は相性が悪い。/v/ は声帯振動、/t/ はしないからだ。話し言葉の解決策はいつも、2音を似せること。だから /v/ の振動が消え /f/ になる。同時に、後ろが2子音の塊になったので長母音は短く押しつぶされる。結果が left。

同じ仕組みで、とても似た見た目の動詞族が生まれる。lose → lost、feel → felt、keep → kept、sleep → slept、deal → dealt、mean → meant、dream → dreamt。すべて母音を縮め、/t/ で終わる。このグループの動詞だと分かれば、過去形をかなり確実に当てられる。不規則の中でも、使える規則性を持つ数少ないグループの1つだ。

最初から知っておくべきことがもう1つある。leave は名詞でもある。休暇の意味だ。annual leave は年次休暇、sick leave は病欠、maternity leave は産休。「She is on leave this week」は会社メールで毎週出会う文だ。この名詞は活用しない。でも leave という綴りが、動詞を待っている文に現れる。

合わせて読むべき動詞が3つある。それぞれ理由が違う。loseの過去形は最も近い同グループ。母音を縮め、語末子音も t を受けるために変える。feelの過去形は felt になる。語末子音群の落ち方が left とまったく同じなので、2記事で同じ聞き取りの癖を直す。sendの過去形は sent になる。発話では「sent me」も t が落ちる。「left me」と同じだ。英語文法の記事は時制と動詞を所定の位置に並べ、全体を復習するときに使える。

この文で left は何をしているか

時制の原則は他の動詞と同じ:left 単独は過去形、have・has・had または be の後ろの left は分詞。でも leave にはその前にもう1段階ある。文の left が動詞かどうかを確かめること。多くの場合、動詞ではない。

文正しいか誤りか理由
She left the office at six yesterday.正しい過去形、明確な時間の基準点あり
She has left the office at six yesterday.誤り現在完了は閉じた過去の基準点と組み合わせない
They have left already.正しいhave の後の分詞、直前に起きて今も効いている
They have leave already.誤りhave の後は分詞 left
Did you leave the window open?正しいdid の後は原形 leave、left ではない
The letter was left on your desk.正しい受動、was の後の left は分詞

leave だけの混乱は、1つの left が4つの別の仕事を背負うこと。ベトナム語は4つにまったく違う句を使う。下の6行がそれを分ける。

文本当の意味
He left the office at six.彼は6時にオフィスを出た。left は「去る」の動詞
He left his laptop at the office.彼はノートPCをオフィスに置き忘れた。left は「置き去りにする」の動詞
There are two seats left.席が2つ残っている。left は形容詞で動詞ではない
Take the second street on the left.2本目の通りを左に入る。left は方向の名詞
She left him alone.彼女は彼を放っておいた。もう邪魔しない
She let him go.彼女は彼の行くのを許した。let はまったく別の動詞

最初の2行が最も覚えやすい。同じ動詞 left なのに、注意の向きがほぼ逆だ。一方は去る人、一方は残る物。「He left the office」は去る。「He left his bag in the office」は置き忘れる。区別は機械的だ。left の後が場所なら「去る」。left の後が物で、そのあと場所なら「置き去りにする」。

3行目は別途注目に値する。書き取りで語を丸ごと落としがちな場所だ。「残り」の意味では left は常に名詞の後に立ち、強いアクセントを持たない。two seats left、ten minutes left、nothing left、no time left。その語を聞き逃すと文は流れる。でも最も重要な情報が消える。

left と have left、いつどちらを選ぶか。いつもの法則だ。閉じた時間の基準点があれば left。基準点がなく、直前に起きたこととその結果が今も残っているなら have left。「He left ten minutes ago」は報告。「He has left」は彼はもうここにいない。探しに行くな。

実際の発話で left を聞く

ここは活用表が触れない部分だ。leave ではここが大半を決める。紙の上では left と let は1文字違いで明確だ。音では、その距離は場所によってはほとんど存在しないほど薄い。

left 末尾の /ft/ は、次の語が子音で始まると t が落ちる。「left me a note」は「lef me a note」になる。「left the room」は「lef the room」になる。「left Da Nang」は「lef Da Nang」になる。left は「lef」に縮む。消えた部分こそ、多くの文脈で現在形と区別する唯一の部分だ。

母音の前では t が復活し、次の語に直結する。「left it」は「lef-tit」になる。「left early」は「lef-turly」になる。「left out」は「lef-tout」になる。音には空白がない。学習者は区切りを誤り、存在しない語を書き取る。

leftとletは、ごく弱い/f/音一つだけ違う。/ft/の塊でtが落ちると、残るのは「lef」で、末尾の/f/はとても弱い。特に次の語が別の子音で始まるときはそうだ。「He left the door open」と間違いの「He let the door open」は、ほとんど同じ音になる。leaveもletも「để(置く・させる)」と訳せるので、ベトナム人にとって非常に手ごわい誤りの源だ。

leaveとleftの違いは、子音より母音の方が大きい。leaveは長く伸びた母音で、もともと聞き取りにくい軟らかい/v/で終わる。leftは短い母音で、子音の塊は落ちやすい。どちらも子音の前に来るとき、区別できるのは母音の長さだけだ。meetとmetのペアと同じ状況だ。

leftの前の'veはほとんど消える。実際の発話では「I've left my keys inside」は「aiv lef my keys inside」になり、'veはIの末尾にくっついた/v/音一つにすぎない。聞き落とすと「I left my keys inside」と書いてしまう。この二文の違いは重要だ。'veのある文は、鍵が今この瞬間も中に入ったままだと言う。'veのない文は、過去の出来事を述べるだけだ。

「残り」の意味のleftは文末にあり、重音を持たない。「We have ten minutes left」は「wi hav ten minits lef」になり、最後の語は息一つ程度だ。それを落とすと「We have ten minutes」になる。文法は正しく、意味も通る。だが、別のことを言っている。

以下は、リスニング問題に出てくるタイプの正しい文と、実際の音、よくある書き取りミスだ。真ん中の列は聞こえた音の表記で、正式な発音記号ではない。

実際の文聞こえる音学習者がよく書き取る誤り
He left the door open.hi lef the door openHe let the door open.
I've left my keys inside.aiv lef my keys insideI left my keys inside.
We left early to beat the traffic.wi lef-turly tuh beat the trafficWe leave early to beat the traffic.
There are only two seats left.ther onli two seats lefThere are only two seats.
She left him a note on the table.shi lef-tim a note on the tableShe lifted a note on the table.
They left out the last question.they lef-tout the last questionThey left the last question.

三列目は三種類の誤りに分かれる。一行目と五行目は子音塊の誤りだ。tが完全に落ちるか次の語に流れ、語の境界がずれる。二行目と三行目は時制の誤りだ。薄い/v/音か短い母音が文全体を決める。四行目はleave特有の誤りだ。消えるのは動詞ではなく、形容詞のleftで、それを落としても文は流れて聞こえるのに意味は変わる。

文末の波形の山がぼやけてほぼ直線になる様子を示した図。文末でleftが聞き落とされることの比喩
「残り」の意味のleftはいつも文末にあり重音を持たないので、最も聞き落とされやすい。

WELEでスペルディクテーションをしていると、このパターンが文ごとに繰り返される。一文聞いて、耳に入った通り書き、採点が間違いを指す。leaveの場合、下線が引かれるのは書き間違えた語ではなく、完全に抜けた語だ。文末のleftそのものだ。得られる情報は非常に具体的だ。耳は文末の非重音語を飛ばしている。それは文法の穴ではなく、聞き方の癖だ。

修正する場面こそ、本当の記憶が形づく。上のleftの四つの意味の表を読んでも、十分後には四つあることは覚えている。だが耳は何も変わらない。文末のleftを書き落として、その箇所を聞き直すと、次から文の終わりに来たとき、もう一拍待つ癖がつく。leaveにとって、その一拍待つ癖は、どんな暗記のコツより価値がある。

tが消える理由を、聞き力のせいではなく仕組みとして知りたいなら、connected speechの記事が、一文全体の音の脱落と連結を説明している。実際の文ですぐ試したいなら、podcastライブラリにtranscriptがあり、書き取るたびに照合できる。leftは移動や仕事の話で密集して出てくる。

leaveとleftのよく出るフレーズ

leaveには本当に頻出のphrasal verbがいくつかある。だが日常で聞く大半はcollocation、つまりleaveが決まった名詞と組む形だ。下の表は両方を混ぜてあり、例はすべて過去形か過去分詞にして、目に慣れさせている。

フレーズ意味例
leave out抜き落とす、漏らすThey left out the last two names.
leave behind後ろに残すHe left his old job behind without regret.
leave offそこで区切る、中断するWe left off at chapter four.
leave alone放っておく、触らないでShe asked them to leave her alone.
leave aside一旦脇に置くLeaving aside the cost, the plan works.
leave a messageメッセージを残すI left a message with the receptionist.
leave a noteメモを残すShe left a note on the fridge door.
leave for〜へ向けて出発するThey left for Hanoi at dawn.
leave school学校を卒業する、または中退するHe left school at sixteen.
leave it to me任せて(私がやる)She left it to me and went home.
leave room for〜の余地を残すThe design left room for two more buttons.
nothing left何も残っていないThere was nothing left in the fridge.
on leave休暇中He has been on leave since Monday.

最も注意して区別すべきペアはleaveとleave forだ。一語欠けると意味が百八十度反転する。「They left Hanoi」はハノイを離れ、そこから去ったという意味だ。「They left for Hanoi」はハノイへ向けて出発した、つまりハノイが目的地だという意味だ。実際の会話ではforは機能語で重音がなく、ぼんやりした音に縮むことが多い。文法の罠であり、聞き取りの罠でもある。

表の最後の行はleaveの名詞用法だ。会社のメールではon leave、annual leave、sick leave、maternity leaveがほぼ毎週出てくる。この名詞に普通の複数形はない。「two leaves」と二回の休暇を指すのは誤りで、leavesはleafの複数形になる。

leaveでベトナム人がよく犯す間違い

leaved.あらゆる動詞にedを付ける反射だ。leaveは規則変化しない。V2もV3もleftだ。leavedという形は存在しない。leavesが動詞なら三人称単数現在だけだ。

Did you left.didの後は動詞の原形。didがすでに過去を担っている。「Did you leave the window open?」が正しい。leaveの過去形がleftだと覚えた直後に、この誤りが出やすい。

leaveをletの代わりに使う。ベトナム語では「để」一語で両方を言うので、「He left me go」「She left him do it」が非常に多い。この二つの動詞は意味だけでなく構造も違う。letはtoなしの動詞原形と組み、leaveは名詞か形容詞と組む。「He let me go」は正しく、「He left the door open」も正しい。この二文は入れ替えられない。

I left to Hanoi.と書く。「ハノイに行く」の直訳だ。英語には二つの言い方があり、どちらもtoは使わない。「I left Hanoi」はハノイを離れた意味、「I left for Hanoi」はハノイへ向けて出発した意味だ。どちらかを選び間違えると、向きが逆になる。

I have left my phone yesterday.現在完了は、すでに閉じた過去の時点と組まない。yesterdayがあるなら「I left my phone at home yesterday」を使う。今この瞬間、電話が手元にないと言いたいなら、時点を外して「I have left my phone at home」と書く。

「残り」の意味のleftを落とす。学習者は「There are only two seats」と書きがちだが、意味は空席が二つだけ残っていることだ。leftを欠いた文は文法的には正しいが、席が二つあると言うだけで、残りがそれだけだとは言わない。このグループは会話に非常に多い。ten minutes left、three days left、nothing left、no money left。

短い演習

八問。leave、leaves、left、leavingのいずれかを入れる。leftが動詞でない文もある。全部終えてから答えを見てほしい。

  1. She ______ the office ten minutes before the storm hit.
  2. Did you ______ the back door unlocked?
  3. We have only twenty minutes ______ before the call.
  4. He ______ for Hue every Friday afternoon.
  5. They have ______ already, the room is empty.
  6. I am ______ at six whether the report is ready or not.
  7. The keys were ______ on the kitchen counter.
  8. By the time I got back, someone had ______ a note for me.

解答:1. left. 2. leave. 3. left. 4. leaves. 5. left. 6. leaving. 7. left. 8. left.

第3問と第4問は、多くの人が落とす2問だ。第3問には動詞は不要で、そこにある left は「残り」の意味の形容詞だ。多くの人は穴が文中にあるのを見て leaving と入れてしまう。第4問は every Friday があるので現在の習慣で、主語 he に s が付いて leaves になる。この2問を間違えたなら、上の left の4つの意味の表をもう一度読む価値がある。

よくある質問

leave の過去形は?

leave の過去形も left、過去分詞も left。綴りはまったく同じで、区別するには前に have、has、had、be があるかどうかを見る。

left にはいくつの意味がある?

よく使う意味は4つ、どれも綴りは同じ。leave「去る」の過去形、leave「残す」の過去形、「左」の方角、そして「残り」の形容詞。文脈だけが意味を決める。単語自体からは手がかりは出ない。

left Hanoi と left for Hanoi はどう違う?

真逆だ。"They left Hanoi" はハノイを出発したという意味。"They left for Hanoi" はハノイに向けて出発したという意味。for という小さな語が向きをまるごと変える。話し言葉では非重音の1語なので、聞き取り落としやすい。

leave と let はどう違う?

let は「許可する」で、to のない原形動詞と一緒に使う。"let me go" のような形。leave は「去る」か「残す」で、名詞と一緒に使う。"leave the door open" のような形。"He let me go" と "He left me alone" はどちらも正しいが、言っていることは別だ。

leaved は leave の形か?

違う。leave は母音変化+/t/ 追加の不規則動詞で、lose→lost、feel→felt、keep→kept と同じグループだ。標準英語に leaved はない。

文末の left を聞き落とさないには?

文全体を聞き終えてから書き写す癖をつける。left が「残り」の意味のときは常に文末にあり、重音も付かない。進歩を測るいちばん実用的な方法は、会話の短い部分を書き写して、文末で聞き落とした回数を数えること。練習の前に リスニングレベルテスト を一度受けて、数週間後にもう一度測る。

leave の活用表で覚える語形は left と left の2つだけで、10秒で覚えられる。本当に時間がかかるのは、耳に left がどの役割をしているか気づかせ、t が落ちてもそれを認識させることだ。短い音声を1つ選び、left が出てくる部分で ディクテーション を試し、間違えた箇所のうち、何箇所が書き間違えで何箇所が丸ごと書き漏らしか数えてみる。

The Wallaby
The Wallaby reads, sorts and writes up what actually helps self-learners: dictation, listening practice and keeping an English habit alive.